皆様、こんにちは。
土曜診療、中国語・台湾語OKの大田区大森駅近くの歯医者さん。れいな歯科です。
「ボトックス注射」という言葉、耳にしたことがある方も多いと思います。
当院では、このボトックス注射によるボトックス治療を行っています。
おそらく、「ボトックス注射」をご存知の方は、美容皮膚科関連の話からだと思います。
美容皮膚科では、ボトックス注射は目尻やおでこのシワを改善するために使用します。
ですが、ボトックス自体が決して美容のための効果しかないわけではなく、その効果を美容診療に活用しているだけなのです。
ボトックスには神経の働きを抑える効果があり、これによって筋肉の動きを和らげます。
そのため、ボトックスを注射した部位の周りにある筋肉の動きを優位にさせたり、張りを無くしたりすることが可能です。
この効果を利用して、シワを取るほか、肩こりの解消、多汗症や花粉症の解消など、さまざまな目的で使用されています。
歯科のボトックス治療は、噛む機能を支える咀嚼筋の中の「咬筋」に注射をします。
そのことで咬筋の活動を抑えて筋力を低下させ、咬筋を委縮させることにより、歯ぎしりや食いしばりを軽減させるほか、顎周りの痛みを和らげる効果も期待できます。
ボトックス治療による歯ぎしりや食いしばりの治療は、マウスピースではなかなか効果の出ない方や、顎関節症も引き起こしている方などに有効です。
ボトックス治療とは、ボツリヌス菌が産生するたんぱく成分「ボツリヌス毒素(ボツリヌストキシン)」を筋肉内に注射する治療法です。
名前からして「菌や毒素を入れる」と恐怖を感じる方もいらっしゃいますが、ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。
ボトックス治療は注射をするだけですので、数分で終わります。
治療当日のみ、激しい運動や長風呂、深酒を避けていただく程度で、直後からのお食事も問題ありません。
ボトックス注射1回で、個人差がありますが、半年~1年程度効果が持続します。
歯ぎしりや食いしばりは、歯の破損や詰め物・被せ物が外れるなどのほかにも、歯を支える顎の骨に負担がかかって歯周病が悪化する、インプラント治療をした方はインプラントの寿命が短くなるなどの原因にもなります。
また、お口だけでなく、肩こりや頭痛、腰痛など、全身にも原因にもさまざまな悪影響を与えます。
歯ぎしりや食いしばりのくせがある方は、仕方ないと諦めて放置せず、早めに治療しましょう。